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127 名前:ダンボール潜入記 1/7 :2011/11/30(水) 22 25 57.07 ID ??? 結局、そんなに自営業出せなかった・・・orz ****** ガトーは箱の中にいた。 箱に入り、一人少女の背中を追っていた。 「これは任務である」 そう一言彼の上官に言われればどんな危険な地帯でも潜入する腕利きの軍人。 それがガトーであった。 「その軍服、その髪、その姿は目立ちすぎる」 「ですが閣下、私はジオンの軍人として――」 ヒタイダーのヒタイグレー、ぢ体大ラ部エース、ソロモンの悪夢、とその名を日登町に轟かせているガトーは 町に出ればヒタイダーのファンやら、ラグビーの応援団、予期しない敵まで引き寄せてしまう。 「だがこれはドズル閣下直々の極秘任務である。存在が知れては作戦行動は失敗に終わるのだ」 「はっ」 「潜入に必要なものはこちらで用意しよう」 ガトーに手渡されたのは、少し大きめの箱だった。 「これならば繁華街でも怪しまれることはなかろう」 「さすがです閣下」 装備と聞いてどんな物を支給されるか不安であった。 以前部活の敵情視察で用意された相手校の制服は、20をすぎるガトーの年齢には合わないもので 思わず苦言を呈したが、今回は文句の付け所がない。 彼を指揮するデラーズが用意したダンボールは、日登町でもよく見るネットショッピング「solomon」であったからだ。 「きっと、閣下の望む結果を出してみせましょう」 「楽しみにしている」 茶色い箱を小脇に抱えてガトーは姿勢をただし敬礼を取った。 潜入――アナベル・ガトーにくだされた任務は、ミネバ・ラオ・ザビの「はじめてのおつかい」の行動記録での録画であった。 128 名前:ダンボール潜入記 2/7 :2011/11/30(水) 22 26 39.39 ID ??? ここで始めに戻る。 ガトーは箱の中にいた。 「solomon」という文字にニヤリと口角を上げて笑う口元がデザインされたロゴの入った箱の中にいた。 ミネバがザビ家を一人で出て商店街に行くのを数メートル後ろから段ボールで追いかける。 歩行者にも特に動くダンボールを気にしてはいない。 それもそうだ。 頭上にはMSが溢れ、モビルシチズンや金属生命体などといった一見ファンタジィのような住人がごまんといる日登町だ。 少し大きめのダンボールから、時折「さすが、ミネバ様・・・」などと渋く素敵な声がきこえ、それが道路の端をかさかさと移動していたからといってなんら違和感を覚えないだろう。 という具合に、ガトーは人の波を縫って、オレンジ色の髪の少女を追っていた。 ガトー「まずは・・・」 ミネバ『この小包を宅配に出さねばならぬのだな』 ガトーはミネバの行動予定表を見る。 すると、こっそり持たせたマイクからミネバの声が飛び込んできた。 ガトー「その通りです、ミネバ様。そこの過度を曲がった」 ミネバ『ブラックロー運送、ここだな!』 二人は一見会話をしているように見えるが、ガトーの声はミネバには聞こえていない。 一方的に少女を追っているガトーがその言葉ひとつひとつに合いの手を入れているだけだったのだ。 トビア『いらっしゃいませ、いつもニコニコ、ブラックロー運送です。いらっしゃいませ、お嬢ちゃん、どうしたの?』 ミネバ『これを宅配で送りたいのだ』 トビア『お母さんやお父さんは?』 ミネバ『一人でおつかいにきたのだ』 トビア『へー。それは偉いや・・・・えーっと、じゃあ、これに住所と宛先をかいてくれるかい?』 ミネバ『ふむ!』 さすがに宅配業者の敷地内に入ってしまっては集荷の荷物と間違えられてしまう。 しかし離れすぎていては、ビデオに収めることはできない。 どうすればいいものかと、運送会社の敷地のギリギリ外からガトーはミネバの背中を写すことにきめた。 ガトー「くそぅ・・・ここからではミネバ様の勇姿が見えないではないかっ!だが!これ以上の潜入は・・・!」 依頼主のためにもっと近くではっきりとした姿を収めたい。 しかし、集荷されては・・・とガトーは入り口で唸る。 ガチャリ そんな、ガトー(の入った箱)の後ろから拳銃を構える音がした。 129 名前:ダンボール潜入記 3/7 :2011/11/30(水) 22 27 22.78 ID ??? ???「何をしている、ヒタイグレー・・・いや、今はソロモンの悪夢・アナベル・ガトーといったほうがいいか」 ミネバに気を取られていたせいで背後に忍び寄る気配を察知できずにガトーは奥歯を噛み締めた。 後ろからかかるプレッシャーはひどく重いが、かけられた声はまだ少年のように細かった。 そして、その声の主をガトーは知っていた。 ライバル校のルーキー・エースの弟だ。 ガトー「よく私の潜入を見破ったな、ヒイロ・ユイ・ガンダム」 ヒイロ「知っている気配がした。それだけだ。貴様は何をしている」 ガトー「任務だ」 ヒイロ「任務?」 一言「任務」とだけ告げれば背後のピリピリしていた気配が消えた。 ガトー「ああ、任務だ。あの少女の行動を監視している」 ヒイロ「そうか」 ブラックロー運送の中では、社員らしき少年とミネバが楽しそうに話をしながら小包を送る手はずをとっている。 ガトーは後ろのヒイロの気配を気にしながらカメラのレンズを覗き込みミネバの背中を見つめていた。 次は確か・・・ 商店街の店を男件か周る予定だ。 それまでにガトーの正体に気づいた後ろの少年をまいておかなくてはならない。 しかし、ガトーの思惑もマイペースで任務厨な少年には通じることはなかった。 ヒイロ「ならば俺も参加しよう」 ガトー「貴様・・・ひよっこが何を言うか!」 ヒイロ「幾度か潜入任務はやっている。ジオンの潜入の技を見たい・・・それだけだ」 ついてこい、とは言わなかった。 来るなといってもおそらくついてくるだろうという予想ができたから、ただ少し諦めの含んだ声色で「そうか」とつぶやけば その硬い無表情の仮面の奥で、ヒイロのテンションが少し上がったのがわかった。 ミネバ『ちゃんと、運ぶのだぞ!』 トビア『早い、安い、丁寧、ブラックロー運送にお任せ下さい!』 ミネバ『よろしく頼むのだ!』 トビア『ありがとうございまーす!またのご利用をー!』 ミネバがブラックロー運送をあとにした時、solomonと書かれたダンボールの後ろに一回り小さなブラックロー運送――黒猫の書かれたダンボールがついてきていた。 130 名前:ダンボール潜入記 4/7 :2011/11/30(水) 22 28 15.16 ID ??? ミネバと段ボール×2(ガトー、ヒイロ)は絶妙な距離感を保ちつつ、日登町商店街へと着ていた。 商店街の小売店を何件か訪れミネバは問題なく買い物を続け、 行動表の最後・・・荒熊精肉店へとたどり着いていた。 ヒイロ「これが最後か。ダンボールにキズ等異常なし」 ガトー「買い物は最後だが、ミネバ様がご自宅へご帰還するまでが我々の任務だ、気を抜くな」 ヒイロ「わかっている」 立ち寄ったカロッゾパンでは食パンを1斤、トレーズ歯科医院では入れ歯用軟膏を、銭湯サテリコンで入浴剤。 そして予定にはなかったがロアビルフラワーショップに立ち寄って花を購入したミネバの小さな両手には沢山の荷物がぶら下がっていた。 小さな体躯に大きな荷物を抱えるミネバは精肉店の列で時折よろけそうになり、ガトーをヒヤヒヤさせた。 ガトー「健気に荷物をお持ちになる姿こそ、ジオンのりs(ry」 ヒイロ「何を言っている、ミネバ・ラオ・ザビの順番になったぞ」 ガトー「ああ」 今すぐ段ボールを脱ぎ捨ててミネバのもとに駆け寄りその重い荷物を代わりに持って差し上げたい。 だが、それはミネバのためにはならない。 ガトーの中で2つの感情が駆け巡る。 眉間には普段の二割増しのシワが寄り、その葛藤の激しさを物語っていた。 午後の買い物時、人気店の荒熊精肉店は繁盛していた。 主婦たちが買い物を済ませたあとに一人カウンターより小さなミネバだけが店の前に残っていた。 ミネバ『すまない、豚もも肉を200gくれぬか』 ソーマ『?・・・あ、ああ、気づかずにすまない。豚もも200だな』 ミネバの頭2つうえの高さのカウンターから白銀の髪のソーマが顔を出した。 ちょうど視覚に入っていたのかはじめは訝しげな顔をしていたソーマだったが、 ミネバが見えたあとは、わざわざ会計をするにもカウンターの外まで出てカウンターに手の届かないミネバに心づかいを忘れはしなかった。 ソーマ『1000円だな、今お釣りを用意する。』 ミネバ『済まない、細かいのがなかったのだ』 ソーマ『気にしなくていい。ところで、一人で買い物なのか?』 ミネバ『そうなのだ!父上と母上に頼まれて買い物をしておったのだ!』 パンは明日の朝、入れ歯用軟膏はおじい様、入浴剤は今日の夜と嬉しそうに買い物の様子を説明するミネバに 無表情のソーマの顔もわずかだが優しく微笑まれた。 131 名前:ダンボール潜入記 5/7 :2011/11/30(水) 22 29 23.10 ID ??? ソーマ『幼いのによくやるな』 ミネバ『いやわらわはまだ未熟だ。これからもっと父上やハマーンのように立派な大人にならねばと思っておる』 ガトー「さすがミネバ様です、向上心もお忘れになってないとは。ザビ家に仕えるジオンの軍人としてミネバ様の将来が楽しみでなりません・・・」 ヒイロ「・・・・・まだ任務は終わってないぞ」 ソーマとミネバの会話に涙を堪えることに必死なのはガトーである。 ミネバの目線まで屈みお釣りを渡しながら頭を撫でる様子にぎゅっと目頭を押さえる。 そんな様子にヒイロは無感情のまま声をかける。 確かにほっこり来るエピゾードではある。 だがまだ泣くには早い。 家に帰り、玄関先で両親に「おかえり」と抱きしめられる所で涙を頂戴するのがコンセプトだ・・・とゼロは告げていたからだ。 ソーマ『そうか、これはおまけだ』 ミネバ『これはなんなのだ?』 ソーマ『コロッケだ、見たことはないか』 小学生なのに、しっかりとしたミネバにソーマも感心したのかお釣りの他に湯気の立ち上る包をミネバに渡す。 荒熊精肉店自慢のコロッケだ。 揚げたてはとても人気で、一日に最大1000個もうれるという主力商品である。 ミネバ『それは知っているが・・・箸やフォークがないぞ?』 ソーマ『そんなモノいらない。揚げたてはそのまま食べるのが一番だ』 ミネバ『そのまま?』 ザビ家の嫡子であり、幼い頃からマナーや勉強を叩きこまれたミネバである。 ファストフード、ジャンクフード、B級グルメなどという庶民の味など知るはずもない。 自分用にと持っていたコロッケにソーマがそのままかぶりつくのを興味深そうに眺めると、 「いただきます」と一口まだ湯気のたつコロッケにかぶりついた。 ミネバ『!!』 ソーマ『どうだ?』 ミネバ『おいしいぞ!こんなにアツアツでおいしいコロッケは初めてなのじゃ!』 ソーマ『そうだろう、中佐が心を込めて作るコロッケはこの街随意一のものだ』 ミネバ『そのようだ!今度、ハマーンに言って皆で来るとしよう』 ソーマと共にコロッケを食べきると おまけにと3つ新たにもらったコロッケを肉と共にもってまたミネバは歩き出した。 132 名前:ダンボール潜入記 6/7 :2011/11/30(水) 22 34 59.99 ID ??? ミネバが立ち寄ったのはザビ家と荒熊精肉店の丁度真ん中に位置する公園であった。 さして大きくもなく、しかし綺麗に整えられた花壇を持つこの公園は ミネバの大好きな場所であるのはガトーもよく知っていた。 ヒイロ「この公園に何かあるのか?」 ガトー「予定はない。だがここはミネバ様のお気に入りの場所だ」 ヒイロ「そうか」 ガトー「我々は気付かれないよう、ミネバ様から距離をとって公園内で待機だ。 人はいないが、ミネバ様を拐かす変質者が出た時のための対策だ」 ヒイロ「任務、了解」 ミネバは公園の中ほどにあるつるバラ棚に設けられたベンチに腰をかけた。 品物でいっぱいになった荷物を置くとまたミネバは立ち上がる。 ヒイロ「ミネバ・ラオ・ザビ・・・ここで休憩を取るようだな」 ガトー「ああ、ミネバ様もまだ幼い。こうも続けてなれない買い物をすればお疲れになっただろうからな」 財布を持ったミネバは公園内の自販機へと向かっていた。 背伸びをしながらコインを入れ、ボタンを押す。 その健気な姿にガトーは目を細めてレンズを回し続けた。 ヒイロ「しかし、一人分にしては買う量が多い」 ガトー「そうだな、だが問題はないだろう。怪しい人影はない」 ヒイロ「ああ」 コインを入れて、ボタンを押すという行為を3回繰り返し、ようやくミネバは自販機の前を離れる。 しかし、そのあとの向かった先は荷物をおいたベンチではなかった。 ヒイロ「まずいぞ、アナベル・ガトー!」 ガトー「どうしたんだ!」 133 名前:ダンボール潜入記 7/7 :2011/11/30(水) 22 37 04.89 ID ??? ミネバ「もうよいぞ、ふたりとも」 自販機から離れたミネバがガトーの構えるカメラに近づいてくるのは、レンズに映る姿が段々と大きくなることでわかっていた。 ガトー「ミネバ様・・・」 ヒイロ「任務、失敗・・・」 ガトー「自爆なら自重してもらうぞ、少年。ミネバ様の午前である」 ヒイロ「・・・」 ミネバの声にガトーとヒイロはダンボールからゆっくりと顔を出した。 任務失敗と自爆スイッチをおそうとするヒイロを、鋭い眼光で制し、ミネバの前に膝をつく。 ミネバ「そうかしこまらずともよい。声をかけてしまったのは笑わの責任じゃ」 ガトー「ですが、」 ミネバ「ふたりがついてくれたおかげで、買い物も寂しくはなかった! もう家までは少しだ、ここで終わりにしても父上も怒らないだろう」 ヒイロ「ミネバ・ラオ・ザビ、なぜ任務内容を知っている」 ミネバ「父上のことだからな。はじめは父上がついてくるのではないかと思ったが違ったのでな」 ガトー「いつから我々のことをお気づきになられていたのです?」 ガトーはミネバの丸い瞳を見つめながら問う。 ミネバは年齢に見合わず聡い子供である。 しかし、あとを追っていたのも潜入のプロとも言えるガトー・ヒイロ両氏である。 ミネバ「そうだな、カロッゾパンに付く前には誰か居るとはわかっておった」 ヒイロ「なんとぉ!」 ガトー「まさかこんなにも早くにお気づきになられるとは」 ミネバ「ヒタイグレーと級友の兄の気配じゃ、わからぬはずがない。 ふたりとも、任務ご苦労。父に変わりわらわが褒めて使わす」 花がさくように満面の笑みを浮かべたミネバは、手にした缶コーヒーをヒイロとガトーの前に差し出した。 ガトー「ミネバ様にそうおっしゃっていただけるとは、アナベル・ガトーありがたく頂戴いたす」 ミネバ「うむ。 ほれ、そちも・・・」 ヒイロ「ヒイロ・ユイ・ガンダムだ」 ミネバ「ヒイロ、いつもシュウトとアルには世話になっておる。」 ヒイロ「すまない、いただこう」 寒い冬の中で差し出された缶コーヒーはミネバの心遣いのおかげもあり任務後の冷えた体にはとてもありがたいものだった。 未だにダンボールの傍を離れようとしない二人の手を取りミネバはベンチへと誘う。 ミネバ「ソーマから絶品のコロッケももらったのだ!早くしないと覚めてしまうではないか!」 ガトー「それはいけませんな、あの店のコロッケは揚げたてが一番なのです」 ヒイロ「ああ、そうだ」 ビデオの録画はまだ回ったままだ。 テープの最後にはミネバの満面の笑みと、それにつられて普段よりも少し穏やかな二人の男の顔が写っていた。
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ダンボールハウス 通称にらお 氷壁コンボの人 実はパクリでもとはuizu作 集まるとギルド崩壊することで有名な3人のうちの1人 ロリコンの人
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◆ガンダムダンボール ショップ価格 500G 燃え上がる、燃え上がる、何とかしろガンダム。 雷/投擲/スタン耐性 装備可:アナ・ベネ 回避率+5%/炎弱体化 ダンボールにGUNDAMとだけ書かれた、簡素すぎる鎧。 稀にダンジョンで遭遇するガンダム兄さんもこれを着て、 ニュータイプに開眼したというが、 この恥ずかしさに耐えられるのならば、 悟りくらい開けちゃっても別にいい気がする。 付属しているダンボールサーベルが、 よくゴミ捨て場で哀愁を漂わせているのを見かける。 何故か補正だけは凄いのだが、 ダンボールで出来ているので、当たり前のように燃えます。
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引越ダンボール 茶 分類 : インテリア/いす・机系 2009年 3月 プチコインガチャ
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ダンボール大使館 我らが祖国、ダンボール大国の大使館。 名前 コメント
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引越ダンボール 白 分類 : インテリア/いす・机系 2009年 3月 プチコインガチャ
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登録日:2019/04/06 Sat 17 35 37 更新日:2024/05/01 Wed 17 34 18NEW! 所要時間:約 9 分で読めます ▽タグ一覧 MGS スニーキングミッションの必需品 スネークのための項目 ソリッド・スネーク ダンボール ダンボール戦車 メタルギアソリッド 偽装 雷電 スネーク「ダンボールは戦士の必需品だ。古来から様々な戦士がダンボールに命を救われている。 ダンボールを上手く扱えるかどうかが任務の成否を変えると言ってもいい。」 概要 ダンボールとは、段ボール製の箱である。 通常、ダンボール箱は物を詰めて運ぶもの。ダンボールは丈夫で木箱より軽い為、余程の理由がない限りこの素材の箱を使って配達したりする。 ある程度の大きさがあれば中に入ったり出来るが、大人になってもそんなことをしている者はいない。 むしろ、いればかなり頭のイカれた奴だろう…… ……だが、潜入アクションゲーム「メタルギアソリッド」シリーズの主人公・スネークは、この段ボールに常軌を逸したレベルの偏愛を注いでおり、先述のような「そんなこと」を喜々として行う変人である。 というわけで。 段ボールとは、メタルギアシリーズにおける戦士の必需品なのである。 用途 使い方は簡単。アイテム欄から選んで装備するだけで、どこからともなく取り出して頭から被る。 装備されたダンボールはうずくまったキャラクターの体をすっぽり覆い、被ったまま持ち上げ、移動することもできる。 基本的に銃が使用不能になるが、シリーズ後期の作品では専用の攻撃手段が使えることもある。 最も分かりやすい用途はズバリ偽装。 被ったままじっとしていれば、敵の視界に入っても見つからない。 MSX2時代のシリーズ最初期は敵兵が大分おバカだったため効果的な回避手段であり、 後ろから殴り掛かって振り返られても、すぐさま段ボールをかぶったらそのまま見逃された、なんて珍事も起きた。 しかし、シリーズが進むにつれて敵が有能になってくると、一筋縄ではいかない。 通路の真ん中のような不自然な場所や、敵の進路上でじっとしていると、調べにやってきた敵に箱をどかされて見つかってしまうようになった。 近寄れない場所だからとタカをくくって迂闊に動いたら、不審に思った敵兵に銃撃されて箱ごとハチの巣……なんてことも。 要所のボス戦や軍用犬相手など、敵の種類や状況によってはそもそも全く効果が無いこともあるので、使いどころは重要。 動いたら「不審な箱が動いている!」と当然見つかる。見つかってアラートになってから被っても遅いので、行動は慎重に。 当たり前だが紙製なので防御力は皆無で、壊れやすい。開発のできる作品では強度を増すこともできるが、弾除けには心もとない。 作品によっては消耗品扱いなので、拾ったら大事にしよう。 「粗略な扱いは許さんぞ!」 偽装以外の使い方として、移動が挙げられる。 段ボールを被ったままトラックなど特定の地点に入ることで、特定の場所へファストトラベルが可能。 遠い場所や潜入困難な場所にも移動できる、時間短縮の強い味方。 MSX2時代から存在する伝統の小ネタでもある。 アクション面では、MGS4以前において、しゃがみ移動ができる唯一の手段でもある。 MGOでは、移動中に咄嗟に姿勢を低くする方法として重宝されたこともあった。 これ以外に、雑誌やスタングレネードから身を守ることも可能で、対人戦では出番が多かった。 また、火だるまになった時に被ることで瞬時に消火が可能。憶えておくとダメージを抑えられる。 MGS MSX2版から引き続き登場。3種類。 視界内にいると怪しまれるが、進路を塞がない限り開けられない。 トラックに乗って荷物と一緒に運ばれる事も出来る。 狼のいるエリアでメリルを攻撃してダンボールを被れば狼におしっこをかけられる。 おしっこのかかったダンボールを被ると狼に攻撃されない。 手に入れてから大佐に無線すると、ザンジバーランドを思い出したのか、懐かしそうな反応を見せる。 一方、ナスターシャに無線すると「ダンボールは銃器の輸送に向かない。緩衝材と一緒に木箱に入れた方がいい」と真面目なコメントが返ってくる。 MGS2 タンカー編とプラント編の両方で登場。Z.O.E.の箱など5種類。 敵がダンボールを開ける動作が変更された。そのお陰で、持ち上げられた時に逃げたり出来るようになった。 濡れたり、燃えたり、撃たれ過ぎると壊れる様になった。燃えるのが超速い。 MSX2版の様にベルトコンベアに乗る事が出来、それぞれのダンボールに対応した脚部に運ばれる。 ちなみに雷電はスティルマンとの会話の後、CD連絡橋でダンボールを被った男を見てドン引きしている。 (その後、プリスキンに冒頭のセリフを言われ納得している。) 雷電操作時にスネークに無線すると聞けるダンボール談義は必聴。 MGS3 なんとスネークのダンボール好きは遺伝子に刻みこまれていた!? スネークイーター作戦に登場。3種類。時系列上では初の実戦投入。 偶然拾ったビッグボス/ネイキッド・スネークは「被らなければならないという使命感」を訴え、 実際に被ったところ 「被ってみると妙に落ち着く」 「いるべきところにいるような安心感」 「人間はこうあるべきだという確信に満ちた安らぎのようなもの」 を覚えたと語る。熱弁されたシギントはドン引きした。 トラックが復活し、今回もダンボールの種類に応じた場所へ運ばれる。 被って科学者の前を通れば警戒されない。 被っているとライコフに変装していてもアラートになる。外しても撃たれるので注意。 サブシスタンスでメタルギアオンラインが初登場。そのモードでもダンボールは使用可能で、ヘッドショットをしにくくしたり、本を見ないように進んだり、とっさに姿勢を低くしたりと、意外と実用的なアイテム。 MPO キャンベルが手に入れたトラックに大量にダンボールがあったらしく、待機中の仲間は常にダンボールを被っている。 出動するとき毎回ダンボールを壊して出る。待機用ダンボールのままでは動けない。 いくつ壊しても無くならないのはなぜ…? 仲間が待機しているダンボールの近くに無力化した敵を置いて無線すればトラックまで運んでくれる。 いつものダンボールは開発したり拾ったりすると使える。 MGS4 ダンボールを一発で見破ってくる無人機が登場。ダンボールは泣いていい。 今回はスネークの精神状態に応じて気力ゲージが増減するようになり、ダンボールを被っているとストレス解消になるようになった。(???) また、新アイテム「ドラム缶」が登場。 基本的にはダンボールと同じだが、かなり丈夫な上転がって体当たりも出来る。通称「ドラム缶アタック」。 混戦で便利だが、転がりすぎると酔ってしまうので要注意。 オンラインでは、前作のような使い方のほか、ダンボールを極めるスキルを習得することでダンボールを使った攻撃が出来たり、ダンボールの形をした帽子も被ることが出来る。 MGSPW 今回は従来よりもサイズの大きいラブダンボールが登場。 マルチプレイ時、スネークフォーメーションを組んだまま被ることで、二人同時に隠れることができる。 一緒にダンボールに入るのはデートミッションのクリア条件でもある。 更に、ダンボールを設置して囮や足場として利用できるようになった。 壁として使えば銃弾をも防ぐ強靭さ。普通貫通してくると思うんですけど。 被ったまま体当たりをかますダンボール・アタックも可能(初登場はMGS4のオンラインモード)。 今作ではハンドガンに限って併用可能で、覗き穴から銃撃できる。 無人機に一発で見つかる事はなぜか無くなったが、怪しまれるとダンボールをワイヤーで持ち上げてくる。シュール。 MSFの拠点では、装備品の一つとしてダンボールの強化・開発ができる。 通常の箱以外にも、瀕死の味方を素早く蘇生できる救命ダンボールや、調べにきた敵に閃光やスモークをお見舞いするトラップダンボール、そしてスネークも絶賛のダンボール戦車が開発できる。 他にもアサシンクリードシリーズとのコラボで、アサシン・ストロー・ボックス(藁束)が登場した。 隠れたまま近くの敵を引っ張り込んで気絶させられる優れもの。 ただし、これら特殊ダンボールの機能を使うと徐々に壊れていってしまう。 ちなみにミッション中に支援補給を要請すると、ダンボールに入った物資が届く。ここにきて遂に、本来の使い方でプレイヤーの役に立った。 補給ダンボールを頭上に落とすことで敵を昏倒させる、なんて実用的な使い道もある。 今作ではダンボールに弾薬やアイテムを詰めて他のプレイヤーのマザーベースに送ることができるが、 ミラーからその説明を受けたスネークはまさかの本来の使い方を知らなかった(覚えてなかった?)ことが判明した。 MGR 舞台はMGS4より4年後。 サイボーグと無人機の闊歩する近未来の戦場にあって、いくらなんでも箱を被って隠れるわけにはいかない…… ……と思いきや、ドラム缶ともども続投。 「ダンボールじゃ敵の赤外線センサは誤魔化せないだろう」という問題は、裏貼りのされた薬品用ダンボールを用いることでクリア。 無人機だろうがサイボーグだろうが欺ける。そりゃまあ未だにグラビアにひっかかる連中だし。 ニンジャキル(暗殺)を駆使して強敵を減らすステルスプレイのお供。 今作のステージ各所には、ダンボールを被って戦いを拒むサイボーグが隠れている。 その名もMen In Boxes。全員発見すると隠し要素が解放されるので探してみよう。 MGSV MGSPW同様、拠点での開発が可能。 今回の見どころはダンボールを被ったまま姿勢変更ができるようになった点。 従来のしゃがみ、箱を縦にしての立ち、箱を後ろに開いて足を伸ばしたホフク、の3形態。 更に、装備時には緊急回避が滑走に変化。斜面を高速移動することができる。 ダンボール装備時に銃器やCQCを使うと、箱から飛び出しての奇襲が行える。 CQCを行うと壊れて無くなってしまうが、今作では複数個装備出来ることも嬉しい。 側面には迷彩が施されており、野戦服と同様のパターンが用意されている。 グラビアや敵兵のステッカーを貼りつけ、敵兵を惑わすこともできる。 (ちなみに、前作までの「本」は廃止され、オンラインでは代わりにかわいいわんちゃん人形が追加されている。) 公式動画では、ダンボールから緊急離脱し、敵がダンボールに気を取られている間に後ろに回るなどの使い方が解説されており、活用法が増えたところが見て取れる。 今作ではトラックに代わって各地の拠点にある配送所が利用できる。 行先の荷札を予め入手しておくことで、一種類の箱であらゆる拠点に運んでもらえるので大変便利。 運送先は大抵敵がいる拠点の中央なので、迂闊な行動をすると即アラートになってしまうのが難点か。 オンラインでは、着脱が遅くなったためしゃがみに使いにくくなった…と思いきやオンライン限定で前作並の早さに。 脱いだときに敵のマーキングが自分ではなくダンボールに残るという機能が追加され、より有用性が増した。 初期のアプデで、立ち飛び出し撃ちの際に三人称視点のまま主観撃ちしてしまい、背後の敵に後ろから撃つというバグがあった。 MGGB 外伝作品のひとつで、舞台はMGSのパラレルワールドの世界。 使用方法は従来作品とほぼ変わらないが、ダンボールの側面に入ったラインの色(赤・青・黄の三色)ごとに別アイテムとなっている。 MSX2版と同様、装備したままベルトコンベアに乗ることで別のマップに配送されるが、コンベア途中にあるセンサーがラインの色を読み取り、配送先が変更されるというギミックが採用されている。 METALGEAR SURVIVE さすがに今作は敵が人間の原型を留めていないため、ダンボールを被って隠れる要素は廃止された。 その代わり、中に素材等が入った「クバン ダンボール」が登場。 なぜクバンエナジーを纏っているのか、そもそも何故ダンボールがまだあるのかは不明。 ワームホールも気になるがこっちも気になる。 また、このゲームにはタワーディフェンス要素も含まれており、設置用のガジェットとして「ダンボールフェンス」が登場。 攻撃力はなく、ダンボールなので耐久力も低いが、敵を指定する方向へ誘導することができ、他のガジェットと組み合わせることでその真価を発揮する。 敵をマシンガンタレットの前に誘導して数を減らすもいいし、空気衝撃砲でさらに吹っ飛ばしてもいい。 建物の端に誘導して落下ダメージを与え、さらにその下にフレイムトラップを置くといった、ピタゴラ装置的な仕掛けを作るのもいいだろう。 冒頭のスネークの言葉通り、ダンボールを上手く扱えるかどうかがミッションの難易度を左右すると言ってもいい…かもしれない。 一度に持ち運べる数が多く、作るのに必要な素材が少ないのも嬉しい点。 更に、クリア後の自主的なワームホール採掘では、防衛に成功すると報酬の入ったダンボールがワームホールからでてくる。 MGS2のThe OrangeのダンボールやMGSPWのラブダンボールに入っていることもあり、芸が細かい、 大乱闘スマッシュブラザーズX スネークと一緒にダンボールも参戦。 ストーリーモード『亜空の使者』にて、スネークがダンボールを被って戦艦ハルバードに潜入。 が、通りかかったルカリオには波動を感知されてあっさり見破られた。 スネーク操作時には全てのアピールでダンボールを被る。脱ぎ捨てたダンボールには若干のダメージ判定がある。 大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL スネークと一緒にダンボールも復活。 アドベンチャーモード「灯火の星」にて、スネークがキーラの放った無数のビームをやり過ごす為にダンボールを被った。 が、案の定すぐに消し飛ばされてしまった。ちなみにダンボールはスネークとは別にスピリットとして登場している。 余談 小島監督曰く、箱を被るのは安倍公房の小説作品『箱男』のオマージュとのこと。同作は突如としてダンボールを被っての生活に目覚めてしまった浮浪者と、彼を取り巻く周囲の人間を描く物語。 ダンボールを被って隠れるのはスネークというキャラクター、ひいてはメタルギアシリーズの象徴的な要素の一つで、他作品のパロディで言及されることも多い。 CP、ダンボールが追記、修正している… 真面目に追記、修正しろ。オーバー。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] なにこの手抜き記事 立てればええってもんちゃうやろ -- 名無しさん (2019-04-06 19 30 05) 途中か?だめだぞ -- 名無しさん (2019-04-06 19 34 36) 書いている途中で運ばれてしまったのか -- 名無しさん (2019-04-06 21 07 39) すみません、更新のせいでコメントが消えてしまいました。 -- miikong (2019-04-06 21 59 24) 立て逃げではないことはわかりましたが、非常に誤解を生みやすいので今後は完成させてから記事を立てていただけないでしょうか>立て主 -- 名無しさん (2019-04-06 22 04 09) 追記 -- miikong (2019-04-07 00 28 32) 追記・修正ありがとうございます! -- miikong (2019-04-07 00 30 48) 実際には大の大人が体操座りで入れるくらいのダンボールってなかなか見つからないよね。 -- 名無しさん (2019-04-07 00 59 10) 今の時期ならそこいらにゴロゴロしちょるぞ! -- 名無しさん (2019-04-07 12 53 36) GhostBabelのコンベアは面倒だったなぁ… -- 名無しさん (2019-04-08 09 11 59) ×4↑ 半年ROM -- 名無しさん (2019-04-27 15 59 47) 名前 コメント
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《ダンボールウォール》 効果モンスター 星1/地属性/悪魔族/攻 0/守 200 このカードは特殊召喚できない。 このカードが戦闘を行う場合、ダメージ計算を行わずにこのカードを破壊する。 part19-118 作者(2007/09/04 ID GPeXA/2KO)の他の投稿 part19-129 コメント 名前 コメント
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緑化ビル -- ポケ (2010-05-03 12 03 51) 名前 コメント
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ダンボール戦機ウォーズ DVD-BOX1 DVD-BOX発売日:5月27日 1.設定資料集 2.描き下ろしデジスタック 3.三方背収納BOX 4.ブックレット 5.特典映像 ダンボール戦機スペシャル「これがロボットの未来だ! 」/ノンテロップOP ED 2013年4月放送開始。ダンボール戦機Wの続編。2015年5月27日、DVD-BOXが発売。 http //www.tv-tokyo.co.jp/anime/lbxwars/index2.html 監督 高橋ナオヒト 監督補佐 新田典生 企画・総監修・ストーリー原案 日野晃博 シリーズ構成 冨岡淳広 キャラクターデザイン原案 椎野央子 キャラクターデザイン 西村博之、大橋俊明 総作画監督 大橋俊明、田中紀衣 アクションディレクター 深沢幸司 LBXデザイン 園部淳 美術監督 谷岡善王 美術設定 青木薫 色彩設計 渡辺亜紀 撮影監督 山越康司 撮影監修 吉田光伸 CGIプロデューサー 徳重実 CGIディレクター 瀬尾太 編集 今井大介 音響監督 三間雅文 録音 山田富二男 音響効果 三井友和 音楽 近藤嶺 アニメーション制作 OLM TEAM INOUE 脚本 日野晃博 古怒田健志 山田健一 藤咲淳一 福嶋幸典 神山修一 樋口達人 冨岡淳広 絵コンテ 松田清 小柴純弥 成田歳法 高橋滋春 鈴木輪流郎 若野哲也 花井宏和 サトウ光敏 佐藤まさふみ 平田智浩 遠藤晋 下司泰弘 川西泰二 外山草 いわもとやすお 飯田崇 オオマチショウ 新田典生 演出 松田清 千葉大輔 清水明 遠藤晋 鈴木輪流郎 若野哲也 花井宏和 サトウ光敏 白石道太 佐藤まさふみ 宮田亮 福本潔 下司泰弘 川西泰二 青柳宏宜 清水一伸 外山草 オオマチショウ 新田典生 作画監督 大橋俊明 田中紀衣 深沢幸司 鯉川慎平 吉田巧介 山崎愛 氏家章雄 関口雅浩 大沢美奈 藤田正幸 宮川友夏里 日高真由美 今井雅美 大河内忍 阿部千秋 北山景子 香田和樹 こかいゆうじ 後藤麻梨子 増田哲弥 西野文那 ■関連タイトル ダンボール戦機ウォーズ DVD-BOX1 ダンボール戦機ウォーズ 第1巻 3DS ダンボール戦機WARS ダンボール戦機WARS LBXバトルサントラ 1/1 ダンボール戦機WARS LBX 042 ドットフェイサー 1/1 ダンボール戦機WARS LBX 052 ドットブラスライザー・ジーエクスト フィギュア・ホビー:ダンボール戦機